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2023/06/20 すべて次世代型教育

京都大学高大連携プロジェクト「野生動物初歩実習」

6月18日(日)
テーマ決めに向けての活動となりました。年度末に発表予定のプリマーテス研究会前の10月頃に中間報告会を行うことが決まりました。そのため7月までにはテーマをある程度決め、8月くらいにはアウトラインを作っていかないといけません。
まだ、具体的なテーマが決まっていないので、“研究分野について分けるのか”、“動物の種で分けるのか“といった話し合いを行いました。興味のある動物種が多く、また研究内容についても社会性、常同行動・ストレス行動、環境エンリッチメントなどやってみたいことが多くあるようでなかなか決められない様子です。
ミーティングの後、午前中は研究対象になりそうな動物を全員で見て回りました。「この動物のここが気になる」「この動物でこんなテーマを扱ってみたい」など、動物の前で意見を出し合い、どの研究に関わりたいかを詰めていきます。見て回る中で、「アメリカパグの鼻はゾウみたい!」といった発見から、ジュニアアドバイザーの方から、「実は進化の過程ではその2種はかなり遠く、見た目は違うけれどケープハイラックスとゾウが親戚。」など分類や進化の話につなげて説明をいただきました。生徒たちは興味深々です。また旧ライオン舎の前では、“なぜ動物園でライオンを今後飼育しないのか”についての説明を受け、「本来のライオンの生育環境とは」、「高齢動物を飼育していくこととは」、「安楽死の問題とは」…いろいろ考えるきっかけとなりました。
昼からは自分たちの話し合いの中から興味を持った動物を具体的に観察し、気づいたことや研究につながると考えたことなどを発表し共有しました。次回の活動は6月25日。期末考査も近づいてきています。両方頑張ってくださいね。