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2024/06/04 次世代型教育

野生動物学初歩実習報告 6月2日(日)

10期生の活動がいよいよ始まりました。
6月2日(日)。関西大倉高校10名、府立北野高校6名、京都大学の学生アドバイザー13名。京都大学野生動物研究センターより山本先生と大学院生2名が集まり、活動初日を迎えました。京都市動物園のレクチャールームをお借りし、午前はレクチャーを、午後は観察を行いました。
シニアアドバイザーでもある山本先生からはヒトと動物のより良い共生社会の実現に向けての基礎知識をレクチャーいただきました。「動物心理学・比較認知学・動物行動学」が目標とするところは動物たちが世界をどのように見て感じて考えているのかを研究し、動物を通じてヒトは何かを理解することで、人と動物のより良い共生社会を実現すること。そして知性がどのように進化していくのか、動物の観察を通して背景にある世界を感じてほしい。ゾウをテーマに基礎的なお話から進めてくださり、面白い内容ばかりで、分かりやすく興味深く聞くことができました。また大学院生からもお話をしていただき、今に至る進路の選択を交え、現在行っている研究を紹介していただきました。猫のゴロゴロ音やシャチの分類などに遺伝子解析を利用していると聞き、みんな興味津々でした。
午後は動物園内の動物たちの行動観察。
ただかわいいとかかっこいいだけでなく、行動に注目して観察することで、「なんであんなことするんだろう?」「これって普通のこと?」たくさんの疑問点をもって観察することができました。
次回からは朝からたっぷり時間をかけて行動観察を行い、興味のある動物やテーマを固めていきます。