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2024/08/02 中学校

作家「天川栄人」先生によるワークショップを実施

第48回日本児童文芸家協会賞を受賞され、一層活躍されている作家さん、天川栄人先生。
前年度の「かんくら文学賞」でも、天川栄人賞にふさわしい作品を選んでいただいたりとお世話になっている作家さんです。

そんな天川栄人先生が、なんと2日間にわたるワークショップをひらいてくださいました。
内容は【短編小説の書き方】!
作家の時間を通して「自立した書き手」と成長していく生徒たちの中で、
「もっともっと素敵なお話を書けるようになりたい」という志をもった17人の作家のたまごたちが参加してくれました。

さて、1日目のワークショップ。
素敵な笑顔で教壇に立つ天川先生が発した言葉は・・・

「体育倉庫に閉じ込められた!」

決められたルールは一つだけ、この台詞から始まる物語を作成せよ、とのこと。

プロットの作成から始まり、うーんと頭を抱えながらも生徒たちは原稿用紙に向かっていました。
その姿は、「おもしろいと思ってもらえる話を書きたい」「自分の力を発揮したい」「天川先生見てください!」と
いわんばかりの静かな熱さを感じるほど。

2日目は、天川先生がひとり一人の作品を添削してくださり、それをもとにブラッシュアップ!
「あなたの作品を読む人が必ずいる。読み手のことを考えて、わかりやすく書くことが必要」
と改行の大切さを教えていただいたり、
「視覚の描写は多いけど、他の五感にはうったえかけられているかな?」
「5Wを意識して書いてみよう」
など、描写の仕方も丁寧に教えていただきました。

完成した作品をみんなで読み合う時間も・・・
最初の一文は同じなのに、すべてのお話が全く違う!
生徒ひとりひとりの、これまでの「経験」が形を変えて文章に表れていました。

ワークショップを終えた生徒たちの声は

「天川先生が時間をかけて読んでくれたことがすごく嬉しかった」
「プロットを作るときのポイントや、起承転結で作るときにまとめるべき要素がすごく分かりやすく、すらすらと分かったのでとても楽しかった」
「作家としての楽しさをよりもっと味わえた」
「教えていただいた書き方や工夫の仕方も国語Aで実践し、より今までより、いい作品を書けるように頑張ります!」
「天川先生が僕の作品を見て、笑ってくれたり、褒めてくれたりしてくれたので、自分は面白い文章が書けるというモチベーションもつきました!」

などなど、大満足のご様子。

2日間のワークショップで、書く楽しさ、読んでもらう喜びをさらに知ることができました。
天川先生、本当にありがとうございました。

関西大倉中学校の「作家・読書家の時間」では、今後もさまざまな取り組みを企画しています。