2022/10/06
すべて次世代型教育
第8期 京都大学高大連携プログラム 野生動物学初歩実習
今年度、第8期となった野生動物学初歩実習の募集説明会のため、9月10日(土)4限のLHRの時間に、京都大学農学部2回生の村上聡さんに来て頂きました。ハイブリッドホールにて前半は高校2年生を、後半は高校1年生を対象に話して頂きました。10月から京都市動物園で、動物の行動観察を行ってデータを取り、それらをまとめて、年度末のプリマーテス(霊長類)研究会で発表するという流れを説明して頂きました。この日は、村上さん一人で来校されましたが、実習には、大学の先生方の指導のもと、それぞれ学部の異なる4名の学部生アドバイザーが付き添ってくれる予定です。
説明会では、村上さんの自己紹介もして頂きました。村上さんの動物に対する興味は広く、動物行動学だけでなく、文化人類学や民族学的な視野も持っておられました。キツネやタヌキ、オオカミなど(残念ながらニホンオオカミは絶滅してしまいましたが)人に身近で、人を騙すと記されている動物について古文書での伝承などを紐解きながら、昔の人々の言い伝えが、実際の動物の習性にもとづいているとの説明がありました。村上さんの興味・関心の視野の広さ、異分野の事柄を結び付けて1つの形あるものを形成していく思考過程を、本校生は感じてもらえたでしょうか?
説明会の後、多数の応募があり、そのうち10人の生徒が選考されました。この実習を楽しみに募集を心待ちにしていた生徒もいたようです。京都大学の個性豊かな学部生と先生方に導かれて、本校の生徒も存分に彼ら自身の興味を引き出し、大きな学びの場となってくれることを期待しています。