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2023/05/08 すべて

ラグビー部OB木田晴斗、リーグ最終戦で16個目のトライ 難敵の東京サントリーサンゴリアスに連勝

4月22日(土)、木田選手にとっては『トライ王』の記録もかかったリーグ最終戦となる東京サントリーサンゴリアスとの試合がスピアーズのホームグラウンド『スピアーズえどりくフィールド』で行われた。東京サントリーサンゴリアスはリーグワンの前身の「トップリーグ」において優勝5回を数える強豪チームであり、スピアーズにとっても今季開幕戦において、トップリーグ時代から数えて18年ぶりに勝利したという難敵中の難敵である。
 試合は開始5分、サンゴリアス田村選手のキックパスによる競り合いを木田選手が見事なキャッチ、着地後すぐに加速し相手選手をかわしながら約20mの独走、敵陣深く攻め込む好プレーがあった。その後、スピアーズがペナルティーゴールを決め3点リードで迎えた前半25分、敵陣22mライン付近でパスを受けた木田選手は相手選手の強烈なタックルを受けながらも味方選手にうまくパスを繋ぐプレーを見せた。このプレーを起点に、スピアーズはフェーズを重ね、最後はヘル ウヴェ選手がDFラインを突破し、この日最初のトライを挙げた。両チームが激しくぶつかり合う展開の中で、木田選手の持ち味である体幹の強さが発揮された場面であった。後半2分にはマイボールスクラムからバーナード・フォーリー選手が抜け出し独走、敵陣10mライン付近でパス、木田選手が尾崎選手を追い越し、うまくパスを受け取った。木田選手はそこから一気に加速し、トライライン手前では追いかけてきた松島選手に自ら身体をぶつけ、そのまま引きずりながら豪快にトライを挙げた。スピードと体幹の強さが凝縮された素晴らしいトライであった。木田選手はこれで今季16個目のトライとなり、首位の尾崎選手に『2』と迫った。後半10分には、バーナード・フォーリー選手のキックに反応した木田選手が約40mの激走、サンゴリアスの選手とボールの奪い合いで惜しくもターンオーバーはならなかったが、自慢のスピードを披露した。その後、スピアーズは逆転され9点差をつけられる。後半24分、シンビン(10分間の退場)で2人を欠いたスピアーズはFW・BKが一体となってパスを繋ぎ、最後は木田選手から絶妙のタイミングでパスを受けたテアウパ・シオネ選手がトライを挙げた。苦しい状況の中、チーム全員で掴んだ素晴らしいトライで2点差に迫った。後半30分にはラックからのこぼれ球に木田選手が鋭く反応しトライ、と思われたがTMO(ビデオ判定)の結果ノートライ、残念な結果であったが『トライ王』への執念を感じさせる場面だった。試合は残り10分でスピアーズが怒涛の3トライを挙げ、終わってみれば15点差の完勝。
プレーオフ進出が決まっていた両チーム、木田選手と尾崎選手のトライ王の個人記録に注目が集まる試合内容かと思われたが、キックオフからノーサイドの瞬間まで激しい意地と意地のぶつかり合い、大変見ごたえのある今季ベストマッチと呼べる試合であった。
さて、木田選手はトライ王には届かなかったもののルーキーイヤーにトライランキング2位の16トライ、ラインブレイクではリーグ1位となる大活躍を見せてくれた。新人王、そして日本代表入りに期待が高まっている。
昨年12月に開幕したリーグワンもプレーオフ準決勝(クボタスピアーズ・船橋東京ベイVS東京サントリーサンゴリアスは5月14日に開催)、5月20日(土)の日本一をかけた決勝戦(5月19日に3位決定戦)を残すのみとなった。皆さんの応援が木田選手のプレーの後押しとなる。引き続き本校ラグビー部OBの木田選手に熱い応援をお願いしたい

写真提供 クボタスピアーズ船橋・東京ベイ