南フロリダ大学の学生と国際交流
2023年5月19日、南フロリダ大学の学生18名が研修旅行の一環で関西大倉を訪れ、本校の中高生と交流する機会を持ちました。南フロリダ大学は1956年に設立された州立大学です。
学生と引率の2名の先生は第1集団バスで来校。午前中のバディとなる本校の中学2,3年生22名が準備していたウェルカムボードを手に出迎えました。「ぜひ国際交流がしたい!」と立候補をしてくれた中学生たちでしたが、バスを待つ間はさすがに緊張していました。しかし、学生たちに出会うと自然とお互いに笑みがこぼれ、まずは1時間目の授業に大学生を連れて行きます。
1時間目2年生は総合国際の授業。大学生たちが中学生たちの前でスピーチをしてくれました。体育や美術、国語や数学に参加した大学生たちを、バディの中学生はうまくフォローし、一緒に勉強をしていました。
2時間目は中学朝礼で、歓迎会とクイズ大会。バディのうちの有志生徒たちがウェルカムスピーチ。そのあと事前に準備していたクイズに答えながら、アメリカ・フロリダと日本について学び合いました。もともと日本に関心がある学生たちですから、アニメやゲーム、日本食などの日本文化については私たちが驚くほど詳しく知っています。生徒からの「好きなアニメは?」「好きな日本食は?」の質問には、18名のほとんどが別々の回答をしてくれました。知っているアニメや日本食の名前が大学生の口から聞かれると、「同じものを知っている」という喜びで、中学生たちからは拍手や歓声が上がっていました。
3時間目も大学生たちは授業に参加し、午後も授業がある中学生はカフェテリアで高校生のバディにバトンタッチ。ランチと文化体験を1~3年生の高校生バディ39名が担当します。
高校生の中には昨年度に大阪大学の留学生との国際交流プログラムに参加していたような「国際交流経験者」もおり、安定したおもてなしとコミュニケーション。大学生との1対1のコミュニケーションも長時間しています。なかにはあやとりや折り紙などを準備して、大学生に教えている高校生も。賑やかなランチと歓談の時間はあっという間に過ぎました。
和太鼓部による和太鼓体験、書道部による書道体験、科学部園芸班による竹細工体験に分かれて文化体験。それぞれ試験前にもかかわらず残ってくれた高校生の部活動の生徒たちが工夫して丁寧に大学生たちに教えてくれました。和太鼓の音の鳴りやばちを面に当てたときの感触や、自分で選んだ字を書いた半紙、竹細工を思い出に持ち帰ることができました。
最後は全員で和太鼓の演奏を鑑賞して、高校生バディで記念撮影をしてバス停まで見送りをしました。最後まで名残惜しそうにバスに手を振る姿が印象的でした。
生徒たちの様子を見て、このような地道な交流が、異文化交流や国際理解につながることをあたらめて実感しました。そしてなにより生徒たちが楽しそうでした。国際・探究室としては、このような機会をふたたび作り、なるべく多くの生徒たちに国際交流に参加してもらいたいと思っています。