京都大学高大連携プロジェクト「野生動物初歩実習」
6月4日(日)9期の野生動物初歩実習が始まりました。
5月の募集で選ばれた1年生、本校5名・北野高校5名を新たにメンバーに加え、昨年度からの継続6名、そして新規のジュニアアドバイザーとしての大学生も増えて大人数のスタートとなりました。
初日となるこの日、京都市動物園前で集合。ミーティングルームを使わせていただいて初顔合わせです。
自己紹介の後、実習初回ということもあり午前はレクチャーを。研究に向けてのガイダンスとして動物園の田中先生、京都大学のシニアアドバイザーの先生方(高等研究院から山本先生、野生動物研究センターから徳山先生)にお越しいただきお話をいただきました。田中先生からは野生動物のフィールドサインのこと、動物園の紹介。山本先生からは比較認知科学の紹介や実験のお話。徳山先生からは学生のころから今までの研究について、ボノボやチンパンジーのお話だけでなく調査環境や、調査する国での苦労話なども教えていただきました。
最後に言われた「これからの研究に向けて、“苦労する過程を楽しむ”」という言葉が強く印象に残りました。
レクチャーの終わり、部屋の後ろで物音が…振り返るとキリンの骨格標本の組み立てをされています。
たまたまこのタイミングで部屋を利用することになっていたようですが、キリンの骨を間近にみられるなんて貴重な経験です。興味津々で至近距離から観察したり写真を撮らせていただいたり、動物園の職員の方から説明をしていただきました。「脳の入っているところはこんなにちっちゃい!」「前歯ってこんなになってるんだ。」「頭にごつごつしたところがあるけど、オスだけなんだって。」骨からしか観察できない発見や知識をたくさん得ることができみんな大喜びでした。
昼からは動物観察。初回ということもあり、2年生には昨年ポスター発表した動物の前で研究内容の発表してもらい、観察の方法や行動の定義について確認しました。その後は興味のある動物を中心に観察し、この日の活動を終了しています。
いよいよテーマ決めからはじまります。
9期の生徒たちはどんなテーマに挑むのか楽しみです。